大分県建築士会 木造住宅の耐震診断技術力向上講習会 ~精密診断のすすめ~

2018年4月27日、大分県建築士会様からの依頼により、大分県大分市にてホームズ君「耐震診断Pro」の出張操作セミナーを行いました。
大分県では、2016年に発生した熊本地震以降、住宅の耐震性への関心が高まっていることを受け、2018年度から木造住宅の耐震診断補助制度を改正し、これまで一般診断法で行っていた耐震診断を、より精緻な診断方法である精密診断法1で行うよう義務付けるとのことです。

今回の出張セミナーには、40名もの方が参加されました。皆様の関心度の高さがうかがえました。
セミナーでは、モデルプランを用いて、一般診断法および精密診断法1、それぞれの条件設定、評点の算出、そして評点を1.0以上にする補強計画の作成を実際に行っていただきました。一般診断法と精密診断法1の計算内容の違いや、評点の差などを実際に確認いただけたのではないかと思います。

さて、精密診断というと「破壊検査が必要なのでは?」と、そこで躊躇してしまう方もいると思われますが、そんなことはありません。柱頭柱脚接合部は年代からある程度推測ができますし、筋かいの有無等は床下等から確認することができます。
(筋かいの有無については、弊社の筋かいセンサーでも確認することができます。)
評点の算出もホームズ君「耐震診断Pro」を使用すればすぐに行えます。
また、一般診断法の場合、安全率を見込んだ計算内容になっているため、精密診断法1に比べ評点が低くなる傾向があります。そのため、一般診断法の評点をもとに補強設計を行なうと、より多くの補強が必要となり、工事費用が大きくなってしまう場合があります。
よって、一般診断法よりも精緻な計算方法である精密診断法1にて耐震診断を行なっていただくのがベストと言えます。

インテグラルでは、ソフトウェアやセミナー等を通して、皆様のサポートができればと考えています。
自治体様や団体様向けに出張セミナーを承っておりますので、耐震診断や、省エネ、許容応力度計算等のセミナーのご希望は、
是非フリーダイヤル(0120-9876-68)までお電話ください。