日本の住宅をもっと強く!もっと暖かく!
「木造住宅の耐震診断」~精密診断法1のすすめ~

「木造住宅の耐震診断」 ~精密診断法1のすすめ~を大阪(2/10)、東京(2/21)で開催しました。
本セミナーは、2016年11月からインテグラルが推進している『日本の住宅をもっと強く!もっと暖かく!』プロジェクトの一つ「よくわかる木構造セミナー」の第4弾です。

大阪、東京ともに満席となり、耐震診断・補強設計への関心の高さがうかがえました。

 

第1部では、2016年4月の熊本地震について、益城町の年代別の建物被害状況について解説しました。
昨今は建物の耐震性で直下率が問題としてクローズアップされがちですが、既存住宅の耐震性をについては、やはり耐震診断(特に精密診断法1)で確認いただくのがお勧めです。
また、実際に熊本地震で被害のあった住宅を例に、精密診断法1で診断した場合の結果について解説しました。竣工年が2000年以降であっても、精密診断法1で診断すると、評点が1.0以上にならない(※)建物もあり、皆様興味深げに聞かれていました。
※評点が1.0にならないのは、偏心率による保有耐力の低減が影響したためです。精密診断法1では、偏心率が0.15以上になると保有耐力に低減が発生します。(建築基準法では偏心率は0.3以下)

第2部では、ホームズ君「耐震診断Pro」を使用して、実際に耐震診断から補強設計を行うまでの操作を説明しました。弊社のサポートセンターによく問合せがある内容をポイントとしてお話しましたので、今後の操作にて役立てていただければと思います。
ホームズ君「耐震診断Pro」を既にお持ちの方からも、まだまだ知らない機能や使い方があったとの感想をいただきました。特に壁材や土塗壁で、横架材まで届いていない場合に考慮する壁高さ比については、考え方自体よくわかっていなかったとの声もありました。

操作ポイントについては、時間の都合もあり、全てをお伝えすることはできなかったのですが、2017年4月に東京、大阪にて、操作セミナーを開催する予定です。パソコンを持ち込んでいただいてのセミナーですので、是非こちらもご期待いただければと思います。