長期優良住宅 ソフト実習セミナー (耐震等級編)

2016年11月2日、インテグラル開発センター(茨城県つくば市)で、長期優良住宅 ソフト実習セミナー (耐震等級編)を開催しました。本セミナーは、長期優良住宅の認定基準の主である耐震等級に焦点を絞ったセミナーです。

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セミナー冒頭、インテグラル代表取締役 柳澤 泰男が、今年(2016年)4月に発生した熊本地震ついて現地調査の結果とその解説を行いました。
熊本地震では、耐震等級2の住宅が倒壊しました。その原因として「想定よりも大きな地震力が発生した」「耐力壁として施工した構造用合板の施工が悪く水平構面(床倍率)の剛性確保に影響した」「梁上耐力壁の考慮不足」などの原因が考えられます。震度7に負けない木造住宅を作るために何が重要か、水平構面の剛性確保の重要性や耐震等級3を目指すべき理由をお話しました。

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後半はホームズ君「構造EX」の操作実習です。建物概要の条件設定やCAD入力、伏図入力などの基本的な操作を行なう中で、耐震等級を3にするための考え方や操作のポイントを解説しました。特に、床倍率の検討では、床や屋根の水平構面の仕様を変えずに、耐力壁の位置を変更して充足率を満たす方法などを実際に体験していただきました。

参加者からは、「曖昧だった部分がはっきりした」「入力時のポイントを知ることができてよかった」等の声をいただきました。これから長期優良住宅に取り組もうとされている方もおり、実際にどのようにすれば耐震等級を満たすことができるのか、参考にしていただけたのではないかと思います。

不明点は全て解消してお帰りいただくのが、本セミナーの目標です。会場では、現在の業務で扱っている個別の案件についてご質問いただいても結構です。今後も省エネや許容応力度計算、耐震診断などの操作セミナーを随時開催いたしますので、是非ご参加いただければと存じます。