ホームズ君の操作セミナーを、全国で開催してほしい。
そんなご要望にお答えし、長期優良住宅ソフト実習セミナーを、福岡、富山、広島、高知、仙台、東京、大阪、名古屋の8会場で開催しました。
(上段左から、福岡、富山、広島 中段左から高知、仙台、東京 下段左から大阪、名古屋)
今回のセミナーは1日コースです。1日で、長期優良住宅の申請に必要な耐震等級と省エネをマスターしていただくことが目的です。
耐震等級で皆さんが難しいと思っていらっしゃるのは、やはり床倍率の等級のクリアです。
セミナーでは、耐力壁の移動を駆使し、間仕切壁に筋かいをバランスよく移動して床倍率の等級をクリアする演習を行いました。どの筋かいをどこに移動するのか?ホームズ君「構造EX」では、CAD入力に応じて計算結果がリアルタイムで変化します。偏心率の変化や上下階の耐力壁線の位置をもとに判断いただくと、床倍率の等級も、よりクリアしやすくなります。
また、伏図や基礎などの入力を実習しました。モデルプランの伏図を実際に入力し、基礎の検定で発生したNGを解消することを行いました。
梁端部の勝ち負けの設定、梁のコピー入力といった伏図入力時のポイントや、基礎の人通口の検定NGを解消するための方針など、実物件においても参考にしていただける部分は多かったのではないかと思います。
参加者の中には、「省エネの検討をこれまで行ったことが無い」「そもそも省エネの外皮性能の計算内容も良くわからない」とおっしゃる方もいました。
省エネ編では、外皮性能の解説後に、実際にモデルプランへ入力(断熱仕様の登録~屋根、外壁への設定、開口部のサッシの設定など)することで、理論とソフトの操作を結びつけて覚えていただけたのではないかと思います。リアルタイムで判定されるUA値、ηA値の数値を見ながら、断熱等性能等級を簡単に判定することもできます。
ホームズ君「省エネ診断エキスパート」の最新版では、トップライトや妻壁にある高窓なども入力できますので、これまで以上に入力しやすくなっています。今回のセミナーをきっかけに、省エネにも取り組んでみよう、と思っていただける方が少しでも増えると幸いです。
操作の疑問点を解消したい、もっと便利に使いこなしたい等の理由で参加されている方もいました。ホームズ君を使い慣れている方には、もしかしたら少し物足りなかった部分もあるかもしれません。今後は中級レベルの操作セミナーなども開催できればと思います。
足を運んでくださった皆様に、「参加してよかった」と感じていただけるセミナーを提供できるよう、今後も努めてゆきたいと思います。