2015年3月に東京、福岡、大阪、名古屋の4都市にて「よくわかる外皮&一次エネ計算フロー『平成25年省エネ基準勉強会』」を開催いたしました。
いよいよ目前に迫った「平成25年省エネ基準」への完全移行。2015年(平成27年)4月1日をもって、これまで経過措置として使用できた平成11年基準が廃止になり、平成25年基準に一本化されます。
前半では、株式会社インテグラル代表取締役 柳澤泰男より、「よくわかる平成25年省エネルギー基準」と題し、改正の概要とポイント、平成11年基準との比較分析を紹介いたしました。また、外皮計算と一次エネルギー消費量算定のそれぞれのフローや、外皮平均熱貫流率(UA値)、冷房期の外皮平均日射熱取得率(ηA値)の計算フローも、紐解いて詳しく説明いたしました。
参加者の方のお話を伺うと、これまで「平成11年省エネ基準、とりわけ仕様規定でしかやっていない」という声も多く聞こえ、これから平成25年基準を始められる方が多い印象を受けました。
後半では、ホームズ君「構造EX」省エネオプションを使った、省エネ計算の流れを実演いたしました。4月にリリース予定の「構造EX」Ver3.56の各機能をご紹介しながら説明を行いましたが、多くの方がリリースを心待ちにされており、ご期待の大きさに驚きました。
Ver3.56では、省エネ機能が大幅に強化されます!
外皮計算に関しては、CAD連動機能がさらにパワーアップし、天井断熱と屋根断熱の混在や、勾配天井の面積拾いの計算にも対応。さらには、軒の出やバルコニー、オーバーハングといった、日除け部分を自動で考慮し計算できるようになります。
また、一次エネルギー消費量の算定に関しては、現在、(独)建築研究所が公開している「一次エネルギー消費量算定用WEBプログラム」において計算を行っていますが、新バージョンでは、一次エネルギー消費量が算定できるホームズ君独自の計算エンジンを搭載し、一次エネルギー消費量の算定結果を確認できます。それによって、外皮性能と設備性能の検討をホームズ君上で行えるようになります。
2015年3月25日には、「構造EX」省エネオプションが、(公財)日本住宅・木材技術センターの「木造建築物電算プログラム認定」を取得しました。認定にあたっては、電算プログラムの適切さ(法令との整合性、プログラム処理の妥当性、誤用防止策等)や運用の適切さ(メンテナンスや苦情処理体制等)について審査が行われました。各種申請に安心してお使いいただけます。
さらに、2015年5月には、日射や通風を考慮したパッシブ設計を支援する「すまいのECOオプション」も発売を予定しており、ただいま急ピッチで開発中です!ぜひともホームズ君で、平成25年省エネ基準の完全対応を目指してはいかがでしょうか。
今後も省エネ、許容応力度計算などのセミナーを全国で開催し、皆様を幅広くサポートしてまいります。どうぞご期待ください。