大阪「許容応力度計算のすすめセミナー」

2012年7月5日、大阪で、ホームズ君すまいの安心フォーラム主催「許容応力度計算のすすめセミナー」を開催しました。
本会場では、構造設計一級建築士の山口和弘氏をお招きし、特別講演を行っていただきました。
山口氏は、構造設計事務所「木質構造デザイン工房」の代表を務められる一方で、東京大学大学院 農学生命科学研究科 木質材料学研究室にも在籍され、東京セミナーでご講演をいただいた稲山正弘教授のもと木質構造の研究に従事されています。
また、新グレー本(「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」財団法人日本住宅・木材技術センター発行)の、モデルプランの設計にも携わられています。

今回は「木造住宅の許容応力度設計法の可能性」というテーマでご講演をいただき、「面材詳細計算法でもとめた高倍率耐力壁を用い、耐力壁をほとんど使わない物件」「木造ラーメン構法で耐力壁を使わない物件」「貫ラーメンによるパーゴラ」などの実例をご紹介いただきました。
特に、木造ラーメン構法については、現在行われている最新の実験についてもご紹介をいただきました。
今後は、耐力壁を使わない木造ラーメンによる設計法が世に出てくるようになるだろう、とのことでした。

講演終了後、山口氏と意見交換をされる方もいました。
専門家と直接お話をできるのも、インテグラルのセミナーの特長ではないでしょうか。

後半では、インテグラル代表取締役  柳澤泰男が、許容応力度計算の概要について講演を行いました。
2012年5月6日に発生した茨城県つくば市の竜巻被害をまじえながら、許容応力度計算のポイント、検討項目の概要をご紹介いたしました。

許容応力度計算を行える技術者の養成に貢献するため、インテグラルは今後、許容応力度クラブを設立いたします。
有識者や専門家をまじえ、最新技術の共有・情報交換ができる機会をご提供していく予定ですので、どうぞご期待ください。