「耐震診断+省エネ診断」現地調査セミナー

2011年11月8日(火)と12月14日(水)に、ホームズ君現地調査セミナーを行いました。
本セミナーは、耐震診断+省エネ診断を行うための現地調査を実際に体験いただき、そのポイントを学んでいただくセミナーです。

 


まずは耐震診断の基本的な考え方、一般診断および精密診断の評点の違い、そして現地調査を行う上でのポイントを簡単にご説明します。
一通り診断の流れを見ていただいた後、実際に調査を行う物件へ移動します。

 


今回現地調査を行う物件(つくば市城山)です。
昭和51年築、延べ床面積が約75㎡の2階建て木造住宅です。

 


築30年以上になるため、外壁(モルタル塗り壁)のヒビや 天井の染み等が目立ちます。

 


建物についての簡単な説明の後、参加者の方には実際に現地調査を行っていただきます。

 


まずは建物全体の間取りを簡単にスケッチし、建物の間取りを把握します。
時間は10分程度が目安です。

 


スケッチが終わったあとは、建物外部の調査を行います。
外壁の劣化状況、基礎の状態、鉄筋の有無(鉄筋センサーを使用)を確認していきます。
また、省エネリフォームの際に必要となる開口部上の庇の状態を確認します。
時間は20分程度が目安です。

 


外部の調査を終えた後は、建物内部の調査を行います。
壁の下地材の確認や筋かいの有無、天井裏や床下の劣化状況等を確認します。
同時に省エネ等級判定のため、断熱材の有無も確認をしていきます。
時間は30分程度が目安です。
これで現地調査は終了です。

 

現地では、筋かいセンサーの実演も行いました。

 


午後は開発センターに戻り、現地で調査した結果をホームズ君「耐震診断Pro」へ入力します。
今回は耐震改修と省エネ改修を同時に行うことを想定し、評点だけでなく、省エネ等級も判定します。
※耐震改修と省エネ改修工事を同時に行い、それぞれ別個に行うよりも工事費用を 抑えるというのが狙いです。

その後、耐震補強+省エネ補強プランを作成し、ホームズ君「あっと簡単見積」を使用して、 概算見積までを作成します。

参加いただいた方からは、「現地調査を自己流で行ってきて不安だったが、 その不安が解消した」「実際に筋かいセンサーの感触が分かってよかった」などのお話をいただきました。
現地調査は、チェックすべき項目を見極め、調査する内容を知り、効率的に進めていくことが重要です。
今回のセミナーで体験していただいたことが、皆様の業務の一助になれば幸いです。