日本の住宅をもっと強く!もっと暖かく!
木造住宅の「H28省エネ基準&ZEHセミナー」

木造住宅の「H28省エネ基準&ZEHセミナー」を大阪(1/11)、東京(1/17)、で開催しました。
本セミナーは、2016年11月からインテグラルが推進している『日本の住宅をもっと強く!もっと暖かく!』プロジェクトの一つ「よくわかる木構造セミナー」の第3弾です。

東京、大阪ともに多くの方にご参加いただきました。2020年の省エネ基準適合義務化まで残りわずか、待ったなしの緊張感と取り組みへのやる気が熱く感じられるセミナーとなりました。

  

第1部は、省エネ関連の基準および最新動向がテーマです。平成28年4月1日より「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が施行され、平成28年省エネ基準が規定されました。外皮性能の計算では、窓の日射熱取得率(η)の計算時に、窓枠の性能を考慮することになりました。そのため、同じガラスであっても、樹脂製や金属製など窓枠の違いによって日射熱取得率(η)が変わってきます。また、一次エネルギー消費量の計算では、計算で用いる外皮性能の値が、q値、mC値、mH値から、UA値、ηAC値、ηAH値に変更されました。設備については、ガス給湯器を「従来型」と「潜熱回収型」に区別したり、照明でLED照明を選択可能にするなどの変更が行われました。大きな変更ではありませんが、「良く分かっていなかった」「知らなかった」という声がまだまだ聞かれました。

第2部では、ホームズ君「省エネ診断エキスパート」を使用して、実際にZEHを達成するまでの操作を説明しました。ZEHを達成するには以下の基準を満たす必要があります。

  1. 外皮強化基準UA値(東京などの地域6では0.60)を満たす
  2. 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
  3. 再生可能エネルギーを導入
  4. 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減

1.を満たすためには、外壁や天井に高性能グラスウールを用いたり、樹脂サッシの窓を用いるなどの強化が必要です。2.を満たすためには、高効率設備の採用が必要です。特に暖冷房と給湯で性能の良いもの(消費効率が「い」となるエアコン、エネルギー消費効率が94%以上のガス給湯器など)を用いると達成しやすくなります。3.は太陽光発電の導入が必要です。ホームズ君「省エネ診断エキスパート」では、ZEH達成にどの程度の容量(kW)が必要で、太陽光パネルが何枚必要か、というシミュレーションができますので、簡単に検討することができます。
ZEHは何をしたらよいのかよくわからない、という方は、今回のセミナーでその全体像を掴んでいただけたと思います。

ZEHについては現在「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)普及加速事業費補助金」があり(現在、三次公募がおこなれています。公募期間:平成29年1月23日~平成29年2月17日)、基準を満たすことで一戸あたり定額125万円の補助金を利用できます。要件としてZEHビルダーへの登録が必要となりますが、本セミナーに参加された方の中にも、既にZEHビルダーに登録している方がいらっしゃいました。

今後、ホームズ君「省エネ診断エキスパート」は、EESLISMエンジン(動的熱負荷計算エンジン)と連携し、建物の外皮性能だけでなく、日射熱(隣棟の日影も考慮)や内部発熱(照明、家電)、在室人数による人体発熱、湿度や夜間放射等を考慮した、より精緻な室温シミュレーションが可能になります。気象条件や生活スタイルを考慮した住宅の設計、太陽エネルギーを活かしたパッシブ設計に活用できるようになります。3月の「パッシブ設計のすすめ」セミナーにてより詳細に解説いたしますので、ご期待ください。

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