ホームズ君でつくるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス

4月 26th, 2016

「ホームズ君でつくるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」セミナーを東京(4/19)、大阪(4/21)の2会場で開催しました。
本セミナーは、経済産業省の平成28年度ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH)の一般公募と、その要件であるZEHビルダー登録申請にいち早く対応できるよう企画いたしました。参加申込み開始と同時にほぼ満席となり、追加開催のご要望など大きな反響をいただきました。

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ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)について、「エネルギー基本計画」(2014年4月11日閣議決定)では、「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均で、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指す」ことが明記されました。2015年12月17日には、経済産業省資源エネルギー庁「ZEHロードマップ検討委員会」が『ZEHロードマップ』を発表、ZEHの概念や達成のための要件が明確に定義されました。そして迎えた2016年はZEH標準化元年と言われています。

セミナーでは、ZEHの定義や補助事業の種類などの制度的な部分から、ZEHを達成する際の外皮や設備の設計ポイントまで幅広く解説しました。
補助事業は、国土交通省と経済産業省がそれぞれ行う予定です。経済産業省は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH)」、国土交通省は「地域型住宅グリーン化事業」の中で実施されます。補助金額や補助要件等が異なるため、どちらを利用したほうがいいのかは個別に検討が必要です。

経済産業省の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH)」は、ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていることが交付要件です。
平成25年省エネ基準の一次エネルギー消費量の計算で求められる暖冷房や給湯、照明などの「基準一次エネルギー消費量」に対して、外皮・設備面で20%削減、そして太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入して、合計で100%以上の削減が必要となります。また、外皮性能(UA値)については、例えば東京などの6地域では、UA値を0.87から0.60まで向上させることが求められています。
一次エネルギー消費量の削減率を100%以上にするためには、太陽光パネルによる効率的な発電が重要です。
ホームズ君「省エネ診断エキスパート」の「すまいのエコナビ」では、次期バージョンから太陽光パネルの自動割付シミュレーション機能が追加されますが、今回のセミナーでは、その機能を紹介いたしました。ホームズ君などソフトウェアを使用することで、計算に要する時間を短縮できます。その分の時間を、ぜひ仕様検討などに費やしていただければと思います。

セミナー後、参加者から、「曖昧だったZEHの定義や補助金の内容が理解できた」「ZEH達成のために、外皮性能をどれだけ強化すればよいか、暖冷房や給湯などの設備仕様は何を選んだらよいか、太陽光パネル導入の考え方などが聞けてよかった」などの感想をいただきました。国は、ZEHが新築住宅の標準となることを目指しています。弊社も、ソフトウェアおよびセミナー等を通して、ZEHの普及に助力していきたいと考えます。
今後も、ZEHに関するセミナーを企画・開催していきます。

【全国5都市】実例に学ぶ!ソフト実習付き 許容応力度計算セミナー

3月 24th, 2016

ユーザ様からご要望の多かった許容応力度計算のソフト実習セミナーを、富山、仙台、東京、大阪、名古屋の全国5会場で開催しました。

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「実例に学ぶ!」のタイトルどおり、本セミナーは、実在の木造3階建てのオフィス(インテグラル開発センター、茨城県つくば市)の設計・許容応力度計算の実習です。実際のソフト(ホームズ君「構造EX」)を使って、CAD入力⇒伏図・基礎の入力⇒柱・水平構面の設定⇒荷重・外力の計算⇒許容応力度計算⇒NG解消まで、許容応力度計算を半日で体験・マスターしていただくのが目的です。
これまで許容応力度計算に取り組んだことのない方にも、許容応力度計算をはじめる第一歩としても最適のセミナーです。
実際、参加者の中には、「今まで外注していたものを自社でやりたい」「木造2階建てに許容応力度計算を取り入れてみたい」というお考えのもと参加された方も多く見受けられました。

さて、ソフトを使って初めて許容応力度計算を行うと、表示される検定NGの数に驚く方が多いようです。
数の多さに圧倒されてしまいがちですが、計算の仕組みが分かってくれば、何をどうすればNGを解消できるのか、道筋が見えてきます。恐るるに足りず、です。
もちろん、慣れないうちは、なかなかうまくいかない場合も多いと思いますので、そのような時はホームズ君のFAQやサポートセンター、セミナーをぜひご活用ください。

今回の実習セミナーでは、検定NGになりやすい鉛直構面、水平構面、柱頭柱脚接合部、土台とアンカーボルトの検定について、実際に操作をして、NGを解消していただきました。
水平構面の検定ではリアルタイムQ図、土台とアンカーボルトの検定では許容応力度計算後の再自動配置など、NGを手早く解決するためのコツも色々とお伝えできたのではないかと思います。

今回のセミナーが少しでも皆様の設計業務の手助けになったのであれば幸いです。

【全国8都市】ホームズ君 長期優良住宅 ソフト実習セミナー

2月 29th, 2016

ホームズ君の操作セミナーを、全国で開催してほしい。
そんなご要望にお答えし、長期優良住宅ソフト実習セミナーを、福岡、富山、広島、高知、仙台、東京、大阪、名古屋の8会場で開催しました。

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(上段左から、福岡、富山、広島 中段左から高知、仙台、東京 下段左から大阪、名古屋)

今回のセミナーは1日コースです。1日で、長期優良住宅の申請に必要な耐震等級と省エネをマスターしていただくことが目的です。

耐震等級で皆さんが難しいと思っていらっしゃるのは、やはり床倍率の等級のクリアです。
セミナーでは、耐力壁の移動を駆使し、間仕切壁に筋かいをバランスよく移動して床倍率の等級をクリアする演習を行いました。どの筋かいをどこに移動するのか?ホームズ君「構造EX」では、CAD入力に応じて計算結果がリアルタイムで変化します。偏心率の変化や上下階の耐力壁線の位置をもとに判断いただくと、床倍率の等級も、よりクリアしやすくなります。

また、伏図や基礎などの入力を実習しました。モデルプランの伏図を実際に入力し、基礎の検定で発生したNGを解消することを行いました。
梁端部の勝ち負けの設定、梁のコピー入力といった伏図入力時のポイントや、基礎の人通口の検定NGを解消するための方針など、実物件においても参考にしていただける部分は多かったのではないかと思います。

参加者の中には、「省エネの検討をこれまで行ったことが無い」「そもそも省エネの外皮性能の計算内容も良くわからない」とおっしゃる方もいました。
省エネ編では、外皮性能の解説後に、実際にモデルプランへ入力(断熱仕様の登録~屋根、外壁への設定、開口部のサッシの設定など)することで、理論とソフトの操作を結びつけて覚えていただけたのではないかと思います。リアルタイムで判定されるUA値、ηA値の数値を見ながら、断熱等性能等級を簡単に判定することもできます。
ホームズ君「省エネ診断エキスパート」の最新版では、トップライトや妻壁にある高窓なども入力できますので、これまで以上に入力しやすくなっています。今回のセミナーをきっかけに、省エネにも取り組んでみよう、と思っていただける方が少しでも増えると幸いです。

操作の疑問点を解消したい、もっと便利に使いこなしたい等の理由で参加されている方もいました。ホームズ君を使い慣れている方には、もしかしたら少し物足りなかった部分もあるかもしれません。今後は中級レベルの操作セミナーなども開催できればと思います。

足を運んでくださった皆様に、「参加してよかった」と感じていただけるセミナーを提供できるよう、今後も努めてゆきたいと思います。

東京大学 前真之先生が特別講演!ホームズ君「パッシブ設計セミナー」

2月 8th, 2016

ホームズ君『すまいのエコナビ』の発売を記念して、ホームズ君「パッシブ設計セミナー」を開催いたしました。

2016年2月8日の東京会場には、建築環境研究の第一人者である東京大学
前真之先生を特別講師にお迎えしました。日経アーキテクチュア掲載時から話題となった「エコハウスのウソ」の著者である前先生が『エコハウスのホント』を熱く語られました。

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ご講演の中、「気密なき断熱は無力なり」という言葉がありました。
平成11年基準の途中から気密の規定がなくなり、外皮性能の判定が、断熱性能のみで行われるようになりました。また、「日本の伝統にそぐわない」「木が呼吸できなくなる」などの理由から気密を毛嫌いする建築家も多いそうです。

しかし、たとえ断熱性能がよくても気密性が悪いと、暖気は上から逃げ冷気が下から吸い込まれてしまいます。逆に気密性がよい家では暖房効率がよくなることや断熱等性能等級4でもそれなりに温かい家になることを、実際のサーモグラフィーの画像をまじえてご紹介いただきました。

最後に前先生は、エコハウスは『特別な家』や『他の誰かの家』ではなく、みんなが住めて幸せに暮らせる私達の『普通の家』であるとおっしゃっていました。
「家族に寒い思いをさせたくない」「将来の光熱費を心配したくない」「みんなの健康は一番大事」など、住まい手の願いはいろいろですが、その答えが『本物のエコハウス』であると締めくくられました。

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特別講演に続いて、インテグラル 執行役員 藤間明美が「パッシブ設計のすすめ」というテーマで、パッシブ設計とは何か、そのメリットについて講演を行いました。

施主様に本当に満足していただけるパッシブ住宅を提案するため、下記のチェックポイントを地域ごとの気象条件、季節、隣棟などの要素を考慮したシミュレーションと共にご紹介しました。

    【チェックポイント】
  • 建物の向きによって日照時間や日射熱取得量はどの程度変化するのか?
  • 隣棟の距離によって日照時間はどのくらい変わるのか?
  • 軒の出の寸法がどのくらいになると、照度や日射熱に影響が出てくるのか?
  • 外皮性能で一次エネルギー消費量(暖冷房)、光熱費はどれだけ差がつくのか?

また、ホームズ君「すまいのエコナビ」を用いて、様々な観点から特徴的な3物件を比較したケーススタディを紹介いたしました。
実物件を通したシミュレーションで、日照時間や夏と冬の日射熱取得量の違い、通風など、これまで感覚的だった部分が、具体的に見えたのではないかと思います。

セミナー終了後、「すまいのエコナビ」について様々なご要望やご意見をいただきました。
モニター制度や日当たりを考慮した暖房費の違いをシミュレーションできるような機能強化等を現在検討中です。
引き続き関心を持っていただければ幸いです。

今後も様々なセミナーを企画・開催する予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

操作セミナー「耐震診断・補強設計セミナー (耐震診断Pro操作 入門編)」

11月 4th, 2015

2015年11月4日、インテグラル開発センター(茨城県つくば市)で、操作セミナー「耐震診断・補強設計セミナー(耐震診断Pro操作 入門編)」を開催しました。

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本セミナーでは、ホームズ君「耐震診断Pro」を使い、CADの入力から現状の耐震診断、補強設計まで、基本的な操作方法を体験していただきます。
今回の参加者の多くは、今年(2015年)ホームズ君「耐震診断Pro」を購入された方でした。
耐震診断の案件が舞い込んできた、今後は業務に取り入れたいなど、その理由は様々かと思いますが、まだまだ操作方法や耐震診断の考え方に不安をお持ちの方が多かったように思います。
今回のセミナーで、皆様が持っていた不安を少しでも解消できたのであれば幸いです。

本セミナーは、購入後間もない方、これからホームズ君「耐震診断Pro」の購入を考えている方向けのセミナーとなります。
もちろん、しばらく使う機会がなくて操作方法を忘れてしまった、という方も歓迎です。
ホームズ君にご興味を持たれた方は、是非、セミナーに足を運んでいただければと思います。

東京大学 前真之先生が特別講演!ホームズ君「パッシブ設計セミナー」

10月 30th, 2015

「家を買った人の2大ガッカリは・・・」
こんな切り口から始まる、歯に衣着せず、具体的な事例や写真を使って説明される前先生のお話は、参加者の心をしっかりとつかみ、会場に笑いを巻き起こしていました。

 
2015年10月26日、ホームズ君『すまいのエコナビ』の発売を記念して、ホームズ君「パッシブ設計セミナー」を、前真之先生(東京大学大学院
工学系研究科 建築学専攻)を講師にお迎えして開催しました。
前先生は建築環境研究の第一人者で、日経アーキテクチュア掲載時から話題となった「エコハウスのウソ」(日経BP社発行)の著者です。「エコハウスのホントを考えよう」というテーマでご講演いただきました。
本セミナーには、アメリカ出張直後にかけつけていただきました。視察を終えたばかりの「ソーラー・デカスロン2015」についても、写真を交えてお話をしていただきました。

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講演の中で、家を建てる際、施主は間取りや自然光、耐震などにこだわり、それらには建築後も満足している一方で、「室内の温熱環境」と「省エネ性能」は、予算との兼ね合いや設計者・施工者の知識・経験不足から、満足を得られていないというアンケートの結果を紹介されていました。施主にとっては、この「室内の温熱環境」と「省エネ性能」が『2大ガッカリ』になっているのが現状のようです。

前先生は三度の飯よりサーモカメラが好きで、さまざまな物件の撮影・計測を行っているそうです。サーモ写真を撮るためには、以前は300万円をかけてサーモカメラを購入するのが当たり前でしたが、最近では5万円もせずにiPhoneやiPadで撮影ができる時代になりました。それにより、施主が自ら気軽にチェックすることができるようになり、計測方法の大衆化が(施主が性能を確認する方法の)ルールや意識を変えるかもしれないとおっしゃっていました。前先生が、iPadに接続するタイプのサーモカメラの実機を会場に回してくださり、参加者の皆さんは興味津々に実際に手に取って体験していました。

最後に前先生のお話はこう締めくくられました。省エネ・快適な家を建てるためには、まず設計する人・建てる人が納得をすること。そして自信をもって勧められなければ、施主は省エネ性能を要らないと言って当然だ。一番大事なのは住む人の幸せで、地元に密着した良い家を建てることで、良い環境になり、地域が幸せになっていくのだと。
前先生のお話は、私たちにいろいろな気付きを与えてくださいました。

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続いて、インテグラル 執行役員 藤間明美より、「パッシブ設計のすすめ」と題し、パッシブ設計とは何かということやそのメリット、インテグラルが取り組んでいるスマートワトソン君を使用した温熱環境計測調査に関してお話ししました。
これまで、耐震診断、構造のテーマに関しては、代表の柳澤が登壇していましたが、今回の省エネに関しては、女性目線の感覚で伝えた方がよいのではということで、藤間からお伝えしました。

セミナーの後半では、パッシブ設計を支援するソフトとしてホームズ君『すまいのエコナビ』(2015年11月発売予定)を紹介しました。
ホームズ君『すまいのエコナビ』を使えば、地域ごとの気象条件、季節、隣棟などの要素を考慮したパッシブ設計が行えます。燃費・太陽光発電・日影図・日射断面図・照度・日照時間・日射熱・室温・通風の9種類のシミュレーションをボタン一つでシームレスに見られるので、省エネ基準だけでは見えない住宅の性能が可視化でき、施主と共有することができます。

今冬には、発売した『すまいのエコナビ』と共に、全国パッシブ設計セミナーを開催する予定です。どうぞご期待ください!


ソーラー・デカスロン2015
2002年にアメリカで始まった太陽光住宅の国際コンペティション。
次世代の太陽光住宅を学生が設計、建設し、エネルギー効率や革新性など10部門の総合得点を競う。
開催期間:2015年10月8日~2015年10月18日
開催場所:カリフォルニア州オレンジカウンティー

東京大学 稲山正弘教授が特別講演!「中大規模木造建築のすすめ」セミナー

10月 2nd, 2015

ホームズ君 構造EX「トラスオプション」の発売を記念して、2015年10月2日、「中大規模木造建築のすすめ」と題し、稲山正弘先生(東京大学大学院 木質材料学研究室 教授)を講師にお迎えした、特別セミナーを開催いたしました。

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稲山先生には、経験やノウハウを元に、「改訂版JIS A3301による標準化と、流通材とプレカットを用いた中大規模木造建築の実施例」というテーマでお話しいただきました。
お話の中に、設計者が中大規模建築を木造で造りたいと思う理由がいくつか出てきました。「木の良さを室内空間に見せられる」こと、「木の構造体そのものが空間のデザインになっている」ことなど、柱や梁を見せた美しい空間を作れるのが木造の大きな魅力です。

また稲山先生は、セミナーに参加されていた、地域の工務店や設計事務所の皆さんに期待しているとおっしゃっていました。特に地方では木造構造技術者が不足しがちで、大手に頼むと、特注の大断面で設計するため、費用が高くなりがちです。地域の木造住宅を手がける工務店が設計に携われれば、普段頼んでいるプレカット工場で加工でき、メンテナンスも地元でできるという利点があります。

それにもかかわらず、これまで中大規模木造建築の場合、コストや防耐火の法規制、標準設計ツールがないなど、木造はRC造やS造よりもハードルが高いと敬遠されがちでした。
そこで稲山先生は、代表理事を務められている(一社)中大規模木造プレカット技術協会にて、改訂版JIS A3301による設計・施工の標準化と、流通材とプレカット加工を用いた「木造軸組標準工法」を提案しました。それにより、経済的かつ木の魅力に富んだ中大規模木造建築が可能になります。

さらに、軸組構法が世界にいかに誇れるものかということをおっしゃっていました。軸組構法は他の工法のいいとこ取りをして進化していきました。1970年代から2×4工法が輸入され世界的にシェアを拡大していく中、2×4工法に負けなかったのは先進国では日本だけという話は、とても印象に残りました。

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講演の最後には、(公社)日本建築士会連合会の「新国立競技場“屋根構造の木造化”に向けた提言」についてもお話しいただきました。2015年6月当初、2520億円という巨額の総工費が問題になりましたが、そのうち屋根にかかる費用は900億円でした。それが、2015年8月末のこの提言においては、木造屋根の費用は150億円で、大幅に削減可能になります。
新国立競技場の屋根構造の木造化(さらに市場に流通する木材のみで実現)は、「日本の木の文化」を広める最高の機会につながると稲山先生はおっしゃっていました。

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次に、村上木構造デザイン室代表の村上淳史氏には、「中大規模木造建築における構造計画」についてお話しいただきました。
中大規模木造の非住宅建築は住宅用の材料や構造計算ソフトをうまく利用することで、逆に住宅建築は、標準化された中大規模木造のトラスなどを使用することで、安価で優れた建築を行うことが可能とおっしゃっていました。

そして最後に、ホームズ君 構造EX「トラスオプション」(2015年10月発売予定)を紹介しました。「トラスオプション」を導入することで、学校や幼稚園、事務所や店舗、倉庫など、大スパンの物件にも対応できます。スパン20mまでの「キングポストトラス」や「壁倍率15倍の面材耐力壁」「高耐力の柱脚金物」に対応し、将来的には、平行弦トラスなど、トラスの種類を増やすことで利用範囲を拡大していきます。

稲山先生のお話からは木造建築に対する熱心な想いを感じることができました。参加者の方々にも木造建築のすばらしさ、中大規模木造建築の可能性を感じていただけたのではと思います。

【全国6都市】ホームズ君で完全マスター!平成25年省エネ基準セミナー

9月 3rd, 2015

『ホームズ君で完全マスター!平成25年省エネ基準セミナー』(ホームズ君すまいの安心フォーラム主催)を、東京・金沢・横浜・名古屋・大阪・福岡の全国6都市で開催しました。「ホームズ君構造EX」を実際に操作し、外皮性能と一次エネルギー消費量を計算する操作実習付のセミナーです。各会場とも多くの皆様にご参加をいただきました。

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(上段左から、東京・金沢・横浜 下段左から、名古屋・大阪・福岡)

text3セミナーでは、入力方法をはじめ計算への影響やワンポイントアドバイスなどが詳しく書かれた「ソフト実習用テキスト」を使用しました。このテキストには、要所要所にホームズ君が登場します。彼の解説は、その項目のまさに勘所です。ホームズ君と一緒に操作をすすめることで、省エネ計算を学習しクリアできるようになっています。

また、全国6ヶ所、すべての会場にホームズ君サポートセンターの職員が同行しました。セミナー終了後も、「ルーフバルコニーの入力設定方法」や「日よけによる補正係数で定数を使用したい」など、多くのご質問をいただきました。このような機会にユーザの皆様から直接いただいたご質問やご要望は、ホームズ君をよりよいソフトにするための大きなヒントになります。開発スタッフにもユーザ様からの声を伝えて、今後の開発にいかしていきたいと思います。

今年9月に発表された経済産業省の2016年度概算要求では、ゼロエネ住宅・ビルへの補助として190億円を要求しています。この補助は、定額130万円(地域・外皮性能によっては定額150万円)の補助金が、「高断熱外皮、高性能設備と制御機構等を組み合わせ、住宅の年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとなる住宅(ZEH、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を新築する」建築主などに支給される制度として現在も実施されています。
2020年の省エネ基準適合義務化に加えて、2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現することを視野に、ZEHの普及が国によって加速されつつある現在、平成25年省エネ基準で外皮性能を満たすことは実質的に必達事項です。ホームズ君のセミナーで、省エネへの取組みを始めましょう。

【東京・名古屋・大阪・高知】実例に学ぶ!ソフト実習付き 許容応力度計算セミナー

7月 29th, 2015

2015年7月、東京・名古屋・大阪・高知の全国4会場で、『実例に学ぶ!ソフト実習付き 許容応力度計算セミナー』(ホームズ君すまいの安心フォーラム主催)を開催しました。

ホームズ君すまいの安心フォーラムでは、この3月、会員を対象としたアンケートを実施しました。アンケートには、「全国でホームズ君ソフトの操作セミナーをやってほしい」「許容応力度計算や新しい省エネ基準に取り組むきっかけがほしい」などのご要望を数多くいただきました。それらにお答えすべく、企画されたのがこのセミナーです。
※省エネについては、8月から全国6都市で『ホームズ君で完全マスター!平成25年省エネ基準セミナー2015』を開催します。

7月の猛暑の中、各会場とも定員を超えるお申し込みをいただき、多くの方にご参加をいただきました。

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セミナーは午前10時から午後4時まで。午前は講習、午後は操作実習です。許容応力度計算の概念を学び、それにもとづく設計・計算を1日で体験していただけるように構成されています。
講習は、はじめて許容応力度計算に取り組もうという方にも理解しやすいように、基準法壁量計算や品確法壁量計算・床倍率と許容応力度計算の考え方はどこがどのように違うかなどポイントを絞って行いました。
午後は、木造3階建てオフィスの実例をもとにしたソフト実習です。実例はインテグラル開発センター(茨城県つくば市)です。木造軸組構法住宅で用いられている市場流通部材や機械プレカットを活用し、さらに許容応力度計算と面材詳細計算法を用いることで、ローコストで、大空間を確保しながらも高い耐震性と省エネルギー性を確保した3階建て木造オフィスです。

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参加者の中には、これから許容応力度計算に取り組みたいという方が多くいらっしゃいました。また、すでに住宅での取り組みは始められていて、今後は、中大規模木造の設計に取り組んでみたいという方もいらっしゃいました。講師の言葉に耳を傾け、パソコンでホームズ君の操作を確認し、一言も聞き逃すまいとメモをとられている姿が印象的でした。許容応力度計算や中大規模木造への取り組みが高まっているのを肌で感じることができたすばらしい機会でした。

ホームズ君シリーズでは2015年10月にトラスオプションのリリースを予定しています。今後は、トラスや木造ラーメンなど、3階建てや非住宅に取り組む足がかりとなるようなセミナーも予定しています。ぜひ、ご参加ください。

「実例に学ぶ!木造3階建て事務所 許容応力度計算セミナー」を開催しました

4月 3rd, 2015

インテグラルでは2011年から、公共建築物等木材利用促進法の施行やつくば市の地球温暖化対策への取り組み「つくば環境スタイル」を背景に、「つくば木造・木質化エコプロジェクト」に取り組んでいます。
その主要プロジェクトが、インテグラル開発センター(茨城県つくば市)です。
「木造の軸組構法住宅で用いられている技術・部材を応用し、大空間を確保しながらも、耐震性と省エネルギー性に優れた環境共生型の中規模建築物を住宅建築同等のコスト・工期で実現」するというテーマのもと建築された、木造3階建てECOオフィスです。
「中規模の木造建築に、もっと手軽に取り組んでほしい。」開発センターはその実証でもあります。

遠景

実際、平成25年度に、国が整備した低層(3階建て以下)の公共建築物で実際に木造で整備された公共建築物は、わずか5%(24棟/484棟)でした。(平成27年3月25日 農林水産省発表資料より)

これまで、集会所や幼稚園等の公共性の高い建築物をはじめ、事務所・店舗等の一般建築物においても、その大半は鉄骨造やRC造で建築されてきました。そのため、中大規模の木造建築については、非木造建築物に比べてコストや防耐火等の法規制、構造設計の難易度が高いとの認識が広がっており敬遠されがちでした。

では、その認識を払拭し、中小工務店や一般の設計事務所に積極的に取り組んでもらうためには何が必要なのか。
その答えの一つとして、インテグラルが企画・開催したのが「実例に学ぶ!木造3階建て事務所 許容応力度計算セミナー」(開催日:2015年4月3日)です。

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開発センターは、自社開発の構造計算ソフト「ホームズ君 構造EX」と「許容応力度オプション」「面材詳細計算法オプション」を用いて、許容応力度計算を行いました。

この「ホームズ君 構造EX」には、構造計算の専門知識がなくても、ソフトを使いながら構造計算を学習できるという特長があります。
本セミナーの参加者には、実際に「ホームズ君 構造EX」の操作を体験していただきました。

計算条件設定、伏図入力、基礎の入力、柱・水平構面の設定、許容応力度計算、検定NG解消まで一連の操作を体験し、また、実際の建築物、つまり開発センターを見学していただくことで、ハードルが高いと思われがちな許容応力度計算への取り組みにトライしていただこうというのが目的です。

本セミナーは、基礎講習50分と構造設計実習160分で行いました。合計で210分。わずか、3時間半で木造3階建て事務所の許容応力度計算を体験していただくことができます。

開発センター3階、リフレッシュルームは4.55mスパン、梁表しの勾配天井です。その開放感や木質感を見学会で目の当たりにしていただいた後、面材詳細計算法を用いた水平構面の検定クリア方法をご紹介しました。

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リフレッシュルームの勾配天井は、標準的な仕様では耐力が足りず検定NGとなりますが、垂木・面材の寸法や釘ピッチを綿密に計算して、設計・施工を実現しました。計算条件や計算量が多く複雑な内容であっても、「ホームズ君 構造EX」を用いることで瞬時に計算できるため、検定をクリアするまでのトライアルアンドエラーが素早く簡単に行えます。それにより、設計の可能性が格段に広がることを体験していただけたのではないでしょうか。

参加者の中には、福岡や広島からお越しいただいた方もいます。操作セミナーのため、セミナーの告知はホームズ君シリーズのユーザー団体である「すまいの安心フォーラム」会員を対象に限定的に行ったのですが、告知後まもなく定員となりました。許容応力度計算や木造3階建て建築物への関心の高さのあらわれかもしれません。

インテグラルでは、この許容応力度計算への取り組みを推し進めるため、全国でセミナーを開催することを検討しています。詳細が決まりましたらホームページ等でご案内いたしますので、ご期待ください。